イタリア人がパスタを食べる時スプーンを使わないのは、私が大学生の頃田中康夫の「なんとなくクリスタル」に書かれておりまして、それ以来「知ったかぶり」をしてスプーンを使用してパスタを食べたことはありません。
しかし、田中康夫さんはグルメであるとはいえ、日本では当たり前のこのマナーが「反イタリアーノ」であるエビデンスを他に持ち合わせておりませんでした。
さて、ご紹介する本はイタリア料理全般の日本人が勘違いしているマナーや食習慣、料理素材、料理名の由来、歴史などなど興味深いコラムで溢れています。
「皿に付いたソースをパンに付けて食べることは・・・」
「パンにオリーブオイルを付けてたべることは・・・」
「ピザは手づかみで食べていいか?縁は残していいか?」
「食後のカプチーノ」
「アル・デンテについて」
「パスタとスパゲティの違い」
など等、面白い話題がてんこ盛りです。
食後のエスプレッソが大好きな私ですが、
大好きなため「もちろんダブルで!!」
「苦いのは苦手なのにかっこつけて砂糖を入れずストレートで!」
・・・・・。
実はどちらも「残念」な考え方でした。
ショックです。
「知らない」ということは何て「悲しい」ことなのでしょう。
そのことをたっぷり教えてくれた本でした。
イタ飯がお好きな方には本当にお勧めです!